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大巴山:二つの川を分ける山脈

重慶の北の境に沿う1000キロメートルの褶曲した岩と、それが担う分水嶺。

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1000キロメートルの褶曲

大巴山は四川、重慶、陝西、湖北を貫いて約1000キロメートルにわたり、黄河と長江の二つの流域の間を走る。山脈は秦嶺と同じ造山帯に属し、狭義の大巴山は標高およそ1300から2000メートル。最も高いところは湖北の神農架にあり、その一帯の山はこの山脈の最も東の部分とみなされることが多い。重慶にとってこの山脈は北の壁であり、市の最も北の城口県はその南の裾に座っている。この山脈が重いのは、高さではなく、どちらの水になるかを決めている点である。だから地図の上では、線ではなく境目として見える。

尾根が担う分水嶺

この山脈が水に対してすることは、単純で巨大である。南の斜面の水は四川盆地へ、あるいは短い川となってそのまま長江へ注ぐ。北側の水は漢江へ流れ、漢江は東へ数百キロメートル進んでから長江に合う。大巴山は秦嶺と同じ造山帯を分け合っているので、二つ合わせて黄河の流域と長江の流域を隔てる。だからこの尾根は省と省の線ではなく、二つの水系の間の線である。尾根の両側、数キロメートル離れた場所に落ちた雨は、最後には別の川へ入る。雨は尾根の上で二つに分かれ、それぞれの川を通って、遠く離れた二つの流域へ帰っていく。

山脈の重慶側の端

大巴山の重慶側の端は城口県であり、県は山がちで、市域の大巴山の大半を覆う。大巴山国家級自然保護区はその重慶側にあり、県の森にはメタセコイアがある。大巴山の固有種で、1940年代にここで群落が見つかるまで、カリフォルニアの外では絶滅したと考えられていた。山脈の常緑林は世界自然保護基金の、優先して守るべき200の生態区に挙げられている。低いところでは段々畑が広がり、薬用の杜仲が広く植えられている。保護区の線は、県の暮らしの線でもある。内側は森、外側は畑と道になる。

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