九竜坡の東西は二つの地形に分かれる。中梁山が中央を横切り、区を二分する。東側は標高250〜450メートルの低い丘で、川沿いの谷は300メートル以下が多い。西側は北西から南東へ下がり、標高180〜400メートル、丘の間に平らな谷が広がり、西の境に沿って縉雲山が連なる。1995年、重慶は区界を引き直し、巴県の白市驛、含谷、走馬、金鳳、陶家、巴福、西彭、銅罐驛の八鎮と石板郷を九竜坡区へ編入した。走馬はこれで新しい所属を得た。編入は、道と役所の向きを変えた。
雑誌から
走馬――中梁山の西の市場町
1995年に巴県から九竜坡へ編入された八つの鎮の一つ。無形文化遺産の民間説話と、中国伝統村落が残る。
同じ街をめぐる · 九竜坡区 ↗1995年の八つの鎮
語りと、名簿に載る村
走馬はその中の一つの市場町で、十一の単位を管轄する。最初は関武廟社区、残りは灯塔、玉竜、金馬、椒園、楽園などの村だ。記録に残ることは二つある。走馬鎮の民間説話は国家級無形文化遺産に登録され、椒園村は2012年に第一陣の「中国文化伝統村落」に選ばれた。どちらも記念碑ではない。一つは語り手によって受け継がれる口承、もう一つは路地と古い家屋を保つ村落の空間だ。公路沿いの市場町は、今もこうした登録に手が届いている。登録は、町の外へ出る必要のない誇りだ。