雑誌から

穴の開いた山

天門山には、記録によれば紀元263年に開いた天然のアーチ、2005年にフランス製のロープウェイ、2016年に設けられたガラスの遊歩道があります。工法の層はそれぞれ別の年代に届き、それぞれ別の種類の訪問者を狙っています。

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ロープウェイで山へ

ロープウェイは張家界の駅舎の脇から出発し、山頂に着くまで止まりません。ロープの長さは7,455メートル。2005年、フランスのポーマ社が建設したこの路線は、98台のゴンドラで最大37度の勾配を1,279メートル上ります。観光案内はこれを、高山における世界最長の旅客用ロープウェイとして宣伝します。このロープウェイが運ぶ山は、石柱の林ではなくカルストの台地です。天門山の主峰は海抜1,518.6メートル、傾いた石灰岩のテーブルに二次林を被ったような地形。上着すると訪問は徒歩の散歩に変わります。崖面に張りついた数キロの遊歩道、途中に床のガラスを採用した区画。縁を一周する道からは、遥か下の澧水(れいすい)谷に横たわる市街が見下ろせます。山頂には天門山寺もあります。この地にはかつて唐(とう)の寺院が立ち、20世紀初頭に破壊されました。唐様式でたて直す再建は、中国革命(大革命)が終焉しようとした1949年に始まりました。いまは2ヘクタールの整備された敷地に立ち、ロープウェイか徒歩で近づきます。ほとんどの訪問者にとってロープウェイはこの山の表口であり、その搭乗は、稜線を一つずつ少しずつ登りながら、煙草畑と高層ビルの町の上に台地が現れるよう設計されています。

切り立った崖に取り付けられたガラス歩道に並ぶ長い人の列。
天門山の高い所の崖面から突き出したガラス歩道に、来訪者が密集している。

岩に開いた門

この穴が山の来歴そのものです。地元の記録では、紀元263年、三国(さんこく)の時代に崖が突然、巨大な空洞へ開いたとされています。官吏はこのことを呉の支配者孫休に報告し、孫休はそれを好兆と見て「天門洞」(天の門の洞窟)と名づけました。アーチは高さ131.5メートル、幅57メートル、奥行き60メートル――山頂の台地を貫く扉のように開けたもので、雲がその中を流れています。人が作った道は二つ。山を登る道路「通天大道」は谷底からおよそ11キロ、99のカーブを森の斜面に重ねて走ります。そして道路の頂点からは「天梯」と呼ばれる999段の階段がアーチそのものまで続き、巡礼の最後の区間は歩くのがふつうです。門は、崖が登山家を集めるように、芸人も集めました。2007年、フランスのフリークライマー、アラン・ロベールが裸手・無保護でアーチの下の岩を登りつめ、その地には登攀の記録が残されています。世界ウィングスーツ・リーグは最初の二つの世界選手権をここに集め、2013年10月、ハンガリー人のジャンプャー、ヴィクトル・コヴァーツがその二つ目の大会で練習跳躍中に落下して亡くなりました。門は、そのすべてを通じて開いていました。

山の稜線の脇、雲海の上に吊るされたロープウェイのゴンドラ。
天門山ロープウェイの一つのゴンドラが、山頂へ向かう途中、雲海の上にぶら下がっている。

ガラスの遊歩道

ガラスは天門山に少しずつ入りました。山頂の崖道にはすでにガラス床の区画があり、2016年8月、通天大道のカーブの真上に「盤龍崖」というスカイウォークが開きました。遊歩道は60メートルで、最高地点は海抜1,430メートル。県自身の宣伝には、この遊歩道をアメリカの大峡谷のスカイウォークと見比べるよう観光客を誘う文句が並んでいます。造られたのは、山の観客が変わったからです。1999年に空中の特技の世界大会がこのアーチをくぐりぬけたのを機に、天門山は見世物を軸に動く地になりました。2006年のロシア空軍の変化飛行隊、絶え間なく開催されるウィングスーツの選手権、2016年にフェラーリがほぼ11キロの登山道を10分31秒で駆け抜けた記録、2018年にはドライバーのトン・ホーピンが、45度の999段の階段を四輪駆動のレンジローバーで駆け上がったこと。ガラスの遊歩道はまさにその出し物に合います。撮れるからです。露出にはポスターには載らない面もあります。2023年4月、西側のスカイウォークから3人が飛び降り、死亡しました。制止された1人もその後亡くなりました。遊歩道は開いたままで、ロープウェイには、この山を曲芸だけで知る訪問者が運び続けられています。

探索を続ける · 天門山 ↗
写真の出典と権利情報
  1. 天門山の高い所の崖面から突き出したガラス歩道に、来訪者が密集している。Kuruman from Tokyo, Japan / CC BY 2.0 · CC BY 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗
  2. 天門山ロープウェイの一つのゴンドラが、山頂へ向かう途中、雲海の上にぶら下がっている。Qa003qa003 / CC BY-SA 4.0 · CC BY-SA 4.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗