土地を味わう
西湖の魚の甘酢あん
西湖醋鱼 Xīhú cùyú
艶やかなあんに、甘さと別れの記憶を重ねて。

長い皿に横たわる魚を、茶色いあんが薄く包みます。生姜のぬくもり、酢の明るい酸味、それを追いかける甘さ。二つの味が口の中で寄り添います。
杭州には、この魚を別れの食卓に結びつける話があります。宋家の女性が旅立つ義弟に魚を作り、甘さと酸っぱさを一緒に込めました。よい日々が来ても、苦しかった日を忘れないように。一皿が言葉の代わりになったのです。
伝統的には草魚を使い、ゆで加減と最後にかけるたれが要です。揚げた衣はなく、箸で身を分けると、やわらかさと甘酢の香りが広がります。
もう少し深く
材料から食卓まで。
物語を厨房までたどり、材料と一般的な作り方を見てみましょう。
