海の向こうまで届く、聴くまなざし
観音が普陀島と深く結びついた背景と、慈悲の考えが島の聖地の意味をどう形づくるかをたどります。
浙江省東部にある舟山は、東シナ海の島々に広がる地級市です。舟山という名は島々からなる地域全体を指し、普陀島だけの名前ではありません。海は眺めであると同時に、日々の仕事の場でもあります。島々は水路を隔てて向かい合い、港や町並みが岸辺の暮らしを支えています。普陀島はこの広い地域に属する一つの島です。寺院と観音信仰は、漁業の町やほかの島々、海辺の都市生活と並ぶ舟山の文化の糸口です。