土地を味わう
春筍の醤油煮
油焖春笋 Yóumèn chūnsǔn
春は、茶色い上着を着て市場へやって来る。

市場の春筍は、とがった茶色の皮に包まれています。むけば白くきめ細かな身。杭州では買い物かごに数本入れるだけで、夕飯の一品が決まります。
油で炒めてから煮ると、筍の色は深まり、切り口にたれが絡みます。それでも芯には少し歯ごたえが残ります。油、砂糖、醤油、火加減。季節の野菜が、ご飯を呼ぶ料理になります。
西の丘の竹林が、この食欲の背景です。名所とはまた違う街の風景。竹に降る雨、市場のかご、旬のうちに食べておきたい夕飯が、一皿にあります。
もうひとつの味覚
心に残った味。
豚ばら肉よりも、筍の煮物を選びたいという。
もう少し深く
材料から食卓まで。
物語を厨房までたどり、材料と一般的な作り方を見てみましょう。

