黄色い瓦屋根と幅広い窓のある灰色の建物。長春の満州国皇宮博物院を紹介する吉林省人民政府のページに掲載された写真だが、出典ページはどの建物かを特定していない。
傀儡政権の都にあった溥儀の部屋
溥儀の旧宮殿では、転用された塩務庁舎、私的な居住空間、政治と余暇を兼ねる広間に権力が配された。部屋を読むと、日本の後ろ盾を受けた政権が長春で宮廷をどう演出したかが見えてくる。
この宮殿は、清朝最後の皇帝である溥儀が、日本の後ろ盾を受けた満洲国の長となり、後に皇帝の称号を得た時代に関わる。建物のすべてが皇族の住まいとして建てられたわけではない。政府の執務や儀礼に使うため転用された建物がある一方、住居や、居住・執務・余暇を兼ねる空間もあった。現在は博物館・史跡として公開されている。部屋ごとに読み解くことで、清朝の宮廷を小さく再現した場所として見るより、政治の仕組みがわかりやすくなる。
黄色い瓦屋根と幅広い窓のある灰色の建物。長春の満州国皇宮博物院を紹介する吉林省人民政府のページに掲載された写真だが、出典ページはどの建物かを特定していない。
溥儀の旧宮殿では、転用された塩務庁舎、私的な居住空間、政治と余暇を兼ねる広間に権力が配された。部屋を読むと、日本の後ろ盾を受けた政権が長春で宮廷をどう演出したかが見えてくる。