清水断崖は秀林郷の和平から崇徳にかけて、海岸沿いに約21キロ続く。崖地の高低差はおよそ800メートル。標高2,408メートルという数字は清水山の山頂標高であり、海面から崖までの高さではない。急な斜面の岩石は主に大理石、片麻岩、緑色片岩からなる。
雑誌から
壁の下の道
蘇花公路は清水山の山麓を通る。山頂の標高は2,408メートル、海岸の崖地の高低差は約800メートルで、異なる高さを示す数字だ。
同じ街をめぐる · 花蓮 ↗裾野を持たない山
生き物と道を隔てる壁
この崖はいくつもの意味で境界になっている。生物学者は、崖が茶色のアオガエル類と近縁の二種のカナヘビについて、東側と西側の個体群を分けており、その分断が立霧渓をはさんで起きていることを見いだした。人にとっては長く障害だった。崖沿いの道路は20世紀に岩を削って通され、鉄道は下のトンネルを抜ける。台風や地震のあとには落石が頻繁に起きる。公路は区間ごとに改築・拡幅され、最も危険な区間はトンネルに置き換わったが、条件を決めているのは今も崖のほうだ。
どう見るか
定番の眺めは道路そのものからで、片側に崖が迫り、もう片側で太平洋が落ち込む。待避所と短い歩道がいくつかあるが、道は狭くトラックも通るので、止まるときには注意がいる。鉄道なら、和仁と崇徳のあいだのトンネルと橋から別の眺めが得られる。晴れた日には海は深い青、崖は灰色と緑で、地層の面が急な角度で傾いている。崖は太魯閣国家公園のうちなので、とくに大雨のあとは同じ注意が要る。

