水郷の町にはもともと、入口や渡し場、人の集まる場所があります。烏鎮戯劇節の期間、その見慣れた配置が芸術家の素材になります。中庭は小さな観客席に、路地は登場の場に、橋や船は上演の一部になり得ます。建築は見る側と見られる側の関係を変えます。客席越しに高い舞台を見るだけでなく、観客が出来事と同じ通りや天気を共有することもあります。古い町には、それぞれ異なる広さや音、制約をもつ空間があります。
嘉興
町が舞台になるとき
烏鎮の演劇祭では中庭や路地などの共有空間で上演が行われ、古い町が現代の文化空間へと姿を変えます。
同じ街をめぐる · 嘉興 ↗倉庫に新しい役割を
劇場の外へ出る上演
演劇祭の「古鎮嘉年華」は、従来の劇場の外へ上演を広げます。木造建築や石橋、路地、水路に囲まれた公共空間が会場として使われてきました。空の部屋にはないものが、こうした場所にはあります。角の向こうから登場できること、数人が並ぶ幅しかない通路、水上を動く場面などです。町の現代的な芸術利用です。開催年ごとにプログラムは異なりますが、建物と演者、観客の交流は催しを理解する手がかりになります。
古い町に生まれる新たな集い
招待作品、若い劇作家の仕事、対話や公開上演が、さまざまなかたちで烏鎮に人々の目を向けます。劇場を目指す観客もいれば、町で催しに出会う人もいます。演劇祭は、見慣れた屋根や運河に現代文化の層を加えます。嘉興を描くうえでも大切なことです。歴史ある場所は、新しい集い、作品、建築見学を越えた関心をもつ人々を受け入れられます。ここには幕と座席番号のある舞台もあれば、路地の次の曲がり角から始まる舞台もあります。
