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青銅の刃に刻まれた王の名

荊州近郊で出土し武漢で展示される越王勾践剣は、文様のある青銅の表面に越の王の名を伝えます。

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望山墓から出土した剣

越王勾践剣は1965年、現在の荊州市にあたる江陵地区の望山一号墓から出土しました。よく保たれた独特の表面文様と鋭い刃によって、湖北省博物館を代表する収蔵品の一つとなりました。剣は春秋時代後期のものです。間近で見ると、金工職人の仕事が浮かび上がります。繰り返される菱形文様、柄の取り付け、色の異なる小さな部分に注目してください。

持ち主の名を読む

柄に近いところにある二行の短い銘文は、越王勾践の名と、この剣が王のためにつくられたことを示します。装飾的な文字は、鳥蟲書と呼ばれることが一般的です。二千年以上の隔たりを越えて、刃に持ち主の名を残しています。越に結びつく武器が楚の領域の墓から見つかったことは、威信ある品が諸国の宮廷のあいだをどう移動したかという問いも投げかけます。

対立した二人の王の名

博物館には、呉王夫差に結びつく銘をもつ矛も収蔵されています。1983年に江陵地区で出土したものです。呉と越は敵対する国でしたが、両国の王の名を刻んだ武器は、それぞれの名から思い浮かぶ土地を遠く離れて残りました。銘文、出土場所、現在の収蔵先を三つの別々の事実として見ると、単なる「古代の武器」として一括するより、品々の物語が深まります。

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