雑誌から
碉楼の下の屋根
甲居では白壁と彩色の窓をもつ石の家が丹巴の碉楼の下の斜面に立ち、平らな屋根は仕事の面になっている。
文 IFreeing編集部読了約2分梭坡の古塔 · ガンズー
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穀物の載る屋根
甲居の家の屋根は平らで、仕事の面である。穀物が広げられて乾かされ、手で返され、天気が変われば覆われる。屋根へは梯子か石段で上り、働く場所であり、座る場所であり、下の田を見る場所でもある。下の家は石造りで、白壁と彩色の窓をもち、屋根の縁が私的な内部と外気のあいだの線になる。周囲の村も同じ形で斜面を下る。壁、屋根、田、壁。効果は装飾ではない。平らな屋根は農業の道具の一部だ。
漆喰のない石
碉楼(防御のための石の塔)も民家も石で建てられている。碉楼は壁が上へすぼまり、漆喰を使わない。家は同じ材料を使うが、目的は同じではない。碉楼は防御の物だ。見張り、蓄え、境界を示す。家は暮らしの物だ。暖を保ち、穀物を蓄え、屋根と路地で次の家とつながる。同じ技が両方に見えるが、答える問いが違う。碉楼は誰が近づく道を見られるかを問う。家は家族が斜面でどう暮らせるかを問う。村は二つの答えが同じ眺めに立つ場所であり、防御と日常が分けられない。
眺めと展望台
観光は甲居に宿と展望台を加えた。展望台は村のなかでは奇妙なものだ。一つの方向だけを選び、それを枠に入れる。枠に入るのはふつう屋根と碉楼で、それらを立たせている仕事ではない。上から見れば村は完結して見え、白い壁と暗い屋根の模様になる。一軒の屋根の上から見れば、村は隣人の集まりで、それぞれに田と修理の一覧がある。どちらの眺めも真だが、急ぐ訪問者に手に入るのは一つだけだ。宿もまた家であり、村にはいまも人が住む。展望台は後から加えられたもので、村はそれを中心に整えられてはいない。
修繕にかかるもの
丹巴の碉楼は保護され、いくつかは頂部が壊れている。修繕が遅いのは、この技が図面なしで積める石工と、元の石に合う石材に頼るからだ。同じことが家にも言える。家は一度に修復されるのではなく、連続して直される。白壁は塗り直され、屋根は敷き直され、窓枠は替えられる。これは保存ではなく維持であり、村が保存されたものではなく人が住む場所に見える理由だ。碉楼が注目を集め、家が生活を担う。碉楼の下の村は家のついた記念物ではなく、使い続けることで壁を立たせてきた集落である。
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