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薬草茶と街の暮らし

マカオの薬草茶店では、湯気がつくガラス蓋の向こうに苦い茶や甘い茶が並びます。家ごとの処方とともに、長く街の日常を支えてきました。

マカオのタイ・シン・ゴン薬草茶店。
マカオのタイ・シン・ゴン薬草茶店。

カウンターに置かれた薬缶

薬草茶の薬缶を覆うガラス蓋には、内側に水滴がつく様子が見えます。マカオ政府の広報誌によると、その水滴は茶がいれたてで熱いことを示しています。店の小さな工夫が見た目と接客をつなぎます。薬缶には蓋があり、注文する前から客は温かさを読み取れます。

茶の味は一様ではありません。濃く苦いものもあれば、澄んだ甘いものもあります。複数の薬草を合わせた力強い茶から、単一の素材を生かした穏やかな茶まで、店ごとに異なる味があります。カウンターに並ぶ薬缶は、地域でなじみの立ち寄り先における味の選択肢であり、すべての店が共有する一つの決まった処方ではありません。

マカオの十月初五街に並ぶ店先。
マカオの十月初五街に並ぶ店先。

「二十四味」の数が店ごとに違う理由

二十四味茶という名でも、材料が正確に二十四種類とは限りません。政府の特集によれば処方は店ごとに異なり、十八味や二十八味に調整する店主もいます。よく使われる植物には、鶏骨草、金銀花のつる、その他の地域の薬草が含まれます。店ごとの処方には、それぞれの伝統や店の持ち味が表れます。

その違いも技の一部です。店主は実践で学んだ処方に従い、材料の量を測り、浸し、煮出します。代々、家族で配合を受け継いできた店もあります。知識は薬缶に表れ、色や香り、苦味、甘味、調合の仕方に店ごとの違いが出ます。

屋台から店へ、街の日常に根づく飲み物

1950~60年代のマカオには、百軒を超える薬草茶店や押し車の屋台がありました。その後、商いは縮小し、1990年代末から新しい形の店とともに再び広がり始めました。薬草茶の製造はマカオの無形文化遺産にも含まれています。荷車からカウンターへの移り変わりと、茶に独自の色や味を与える数多くの店の処方から、その街の歴史を読み取れます。

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写真の出典と権利情報
  1. Yumeto / CC BY-SA 4.0 · CC BY-SA 4.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗
  2. マカオの十月初五街に並ぶ店先。Mama AXunLong08 / CC0 · CC0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗