麦積山は天水市麦積区にあります。丸みのある頂が積み上げた麦穂に似ていることから、その名が付いたとされます。市の景勝地紹介は、石窟群がこの断崖に築かれ、開削が5世紀初頭に始まったと記しています。洞窟は221窟、泥塑と石彫の像は10632体、壁画は1000平方メートル以上です。景勝地一帯は湿潤な生態移行帯にあり、長江流域と黄河流域の分水嶺が通っています。森林、渓流、霧に包まれる山の環境が、石窟の断崖を取り囲みます。
雑誌から
麦積山:麦穂のような山に刻まれた泥塑石窟
天水の麦積山には、泥塑と石芯の上に塑造した像で知られる断崖石窟が広がります。洞窟には長い時代にわたる制作の跡が残ります。
同じ街をめぐる · 天水市 ↗麦穂の形をした山
粘土が崖に表情を刻む
麦積山は泥塑、とりわけ石芯に粘土を盛り上げて形づくる像で知られます。市の資料は、その制作が5世紀から18世紀まで続いたとしています。2024年のインタビューで研究者の張銘は、221の窟龕と一万体を超える個々の像を区別し、造像の多くが泥塑だと説明しました。雨の多い小隴山の森林にあるため、一部の壁画は劣化しましたが、多くの泥塑像は残っています。修復された西魏123窟の一群には、6世紀の衣服が具体的に表されています。少年は長袍と頭頂部が開いたフェルト帽を身に着け、少女は短い上着、胸高のスカート、肩ひもを着けています。
シルクロードの石窟群
ユネスコは麦積山石窟を、2014年に登録された「長安―天山回廊のシルクロード」の構成資産1442-028に位置付けています。この約5000キロの回廊は長安・洛陽から中央アジアの七河地方へ延び、33の構成資産には都城、関所、駅伝施設、烽火台、仏教石窟が含まれます。麦積山の遺産区域は483.71ヘクタール、緩衝地帯は1259.28ヘクタールです。断崖は広域の交通と文化のネットワークの一部であり、粘土で形づくられた像がこの場所の芸術的な個性を伝えています。
