蘇州河は上海の街区を縫うように流れ、歴史地区の近くでより大きな黄浦江に合流する。地図上では、二つの水路が街の異なる尺度を示す。黄浦江は港と川辺の広い眺望を開き、蘇州河は橋や工房、倉庫、沿岸の通りへと視線を近づける。河口から川沿いに内陸へ進むと、工業都市の姿が現れる。
川岸は景色の縁にとどまらず、働く場所だった。水路は物資を運び、工場を広域の交易路へ結びつけた。上海の近代工業は、この実用的な流れのそばで成長した。公的な記録には外国資本の工場、中国資本の工業、さらに後年の工業建設へと続く段階が記される。川をインフラであると同時に景観として見ると、古い建物は懐かしさだけの風景ではなくなる。

