雷生春は旺角の三角形の敷地に立ち、湾曲した正面を街路の交差点へ向ける。1931年築の4階建て唐楼は、地上階の店舗と上階の家族居室を結びつけていた。1階では漢方薬を販売し、上階には雷家が暮らした。建物の姿は遠くからも認識しやすく、店舗と住居の混合が商いのすぐ上に家族生活を置いていた。
雑誌から
旺角の角にあった家族薬局
4階建ての唐楼は階下の家族薬局と階上の住まいを一体にし、丁寧な再生後は医療施設として再び使われている。
この地区 · 油尖旺区 ↗三角地に建つ家
薬局と交通事業
建物は九龍バス会社の創業者の一人、雷亮の所有だった。1944年に彼が亡くなって数年後、雷家の薬局は閉店した。薬店とバス会社の結びつきは、家族経営、街の商業、九龍の交通発展という旺角の複数の歴史に建物を位置づける。それでも最も身近な物語は縦の構成にある。下は営業する店、上は住まいだった。
寄贈と新しい医療の役割
2003年、雷家は保全のため雷生春を政府に寄贈した。2012年以降、香港バプテスト大学が漢方医療・ヘルスケアセンターとして運営する。再利用によって建物は医療に関わる役割を取り戻し、現在の診療所と階下にあった家族薬局が結びつく。花崗岩の柱、テラゾーの外壁、床タイル、階段などが保存された。新しい機関は医療を次の章へ運び、かつての住居と店舗の配置も建物に残している。
曲面のファサードに宿る記憶
湾曲した正面は街角を柔らげ、視線を通り沿いへ導く。新古典主義の特徴とアール・デコの線が交わり、後年の旺角の商業ビルの中でも独自の輪郭を作る。素材と間取りが歴史を具体化する。店舗と住居は一つの住所にあり、家族の商いが建物を長く支えた。現在も医療施設として使われ、修復された姿で家族商店住宅は活動する都市の一部であり続ける。