ユムブラカンはネドンのタシ・ツェリ山に立ち、ヤルン渓谷を見下ろす。塔のような建物が狭い高所を占め、壁は尾根に沿って段をなして下る。下から見ると建築と地形が一つのくっきりした輪郭をつくる。
この立地では、近づく過程も建築の印象を形づくる。遠くでは急斜面と集中した建物の量感が目立ち、上部に近づくと小さな建物や高低差が現れる。同じ場所が、一方からはまとまった塔に見え、別の位置からは連続する空間の集まりに見える。
山南の文化観光紹介は、雍布拉康が乃東のタシツェリ山頂にあり、名は「母と子の宮殿」を意味すると記しています。また、山の形が伏せた鹿に似ていることから名づけられたと説明します。山頂の城楼風の主棟は地形に沿い、金色の屋根の下の壁には吐蕃史の壁画があります。名称、形、装飾はいずれもこの尾根に結びついています。


