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龍脊の森、水、そして共同の仕事

森の落ち葉、水路、地域の水管理。龍脊の棚田と龍勝県に広がる営みの景観をつなぐものを紹介します。

同じ街をめぐる · 桂林 ↗
龍脊で、高い棚田の畦と若い稲のそばを石の小道が通る。
2017年6月23日に撮影された、龍脊の耕作地にある道と棚田の土留め。

棚田の上に広がる森と水

龍脊の風景は、棚田を中心に切り取られることがよくあります。しかし、森もその物語に欠かせません。農業遺産の申請資料は、森林や竹林、村、耕作斜面、水路がつながり合う山の景観を描いています。水田はその一部にすぎません。乾燥地の作物や家の周りの空間にはそれぞれ異なる役割があり、展望地点から近くに見えても、必要とするものは同じではありません。

森から集落、田の縁、下流の水路へと連なる様子は、棚田が広い集水域に支えられていることを示します。森、集落、田畑は同じ集水域を共有し、保全に必要な視野は一枚の田の範囲を越えます。

点在する家々の下、層をなす棚田が龍脊の谷を覆う。
龍脊の棚田農業景観を広く見渡す眺め。出典に記載された撮影日:2017-06-23。

森の地表も水の仕組みを担う

2011年の龍脊研究は、5種類の森林の下にある落葉層を調査しました。測定の結果、落ち葉などの地表の堆積物には水が保たれ、その量は森林の種類によって異なることが分かりました。森は、樹冠の輪郭だけでは捉えられません。

FAOの広域的な流域管理の指針は、その仕組みを説明しています。植生や土壌は水の浸透、流出、土砂の移動に関わる一方、樹木も水を使い、放出します。森を単純な貯水庫と呼ぶだけでは、こうした交換を捉えきれません。龍脊の森林は、生きた流域の一部です。目に見える樹冠とともに、根や土、地表の覆いが水の流れを形づくります。

小さな段差が急斜面を耕地に変える

棚田は斜面を段状に区切り、水を保ち、管理できる面をつくります。FAOは、中国南部の棚田遺産システムを支える技法として、重力を利用した灌漑や小規模な水制御設備を挙げています。こうした設備は分散しており、一枚の田の働きもその境界を越えたつながりに左右されます。

平らに整えた耕作面と、その外側の落差が急斜面に小さな段をつくります。水路が各面を結び、簡素な堰や水門が農家の水の流れを調節することもあります。水面をきれいに反射させたり写真を撮ったりするために、そうした設備を動かせば、働いている仕組みに手を加えることになります。

龍脊の茶色い棚田と水を張った棚田が、村の下の山肌を曲線状に囲む。
2016年12月16日、九龍五虎展望台から見た12月の龍脊。裸地と水を含んだ棚田が冬の季節の様子を伝える。

水路は取り決めも運ぶ

広西の自然資源部門が2022年に発表した報告は、禁伐を示す刻字を設けて森林を守ることや、木に刻んだ道具で水の配分を決めることなど、龍脊の慣行を記しています。

物理的な仕切りは水の取り分を示し、近隣の人々の間でその配分を意味あるものにするのは合意です。道具を維持することと、その決まりを認めることは、共有する斜面を支えるつながった仕事です。

共有する斜面に必要な水

2025年1月の広西人民代表大会の報告は、龍脊の一部で干ばつの圧力や水利インフラの不足があると伝えました。また、2024年に提案された貯水設備の追加と水の配分策にも触れています。

田畑、世帯の暮らし、防火のいずれにも水が必要です。貯水や水路、配分の判断は、急斜面の農業景観を生産的に保つ営みの一部です。棚田の美しさの中には、天候の変化を越えて景観を支える仕事が息づいています。

曲線を描く龍脊の棚田の下、村の屋根が前景を埋める。
2017年6月23日に撮影された龍脊の村の建物と田畑。
探索を続ける · 龍脊の棚田 ↗
写真の出典と権利情報
  1. Rutger van der Maar · CC BY 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗
  2. 龍脊の棚田農業景観を広く見渡す眺め。出典に記載された撮影日:2017-06-23。Rutger van der Maar · CC BY 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗
  3. 2016年12月16日、九龍五虎展望台から見た12月の龍脊。裸地と水を含んだ棚田が冬の季節の様子を伝える。Arian Zwegers · CC BY 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗
  4. 2017年6月23日に撮影された龍脊の村の建物と田畑。Rutger van der Maar · CC BY 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗