奉国寺の大雄殿は正面9間、奥行5間。「間」とは、建物を支える架構によって区切られる柱間のことである。その繰り返しが、大きな建築に読み取りやすいリズムを与える。上部には木の部材を組み重ねた組物があり、壁よりも外に大きく張り出す寄棟屋根を支えている。
寺は錦州地域の義県にある。創建は、契丹の支配者が中国北部の広い範囲を治めた遼代の1020年とされる。この年は、寺という組織の歴史に属する年代だ。現存する大殿は11世紀の建築だが、柱の下にある物質の研究からは、大殿の建設が寺の創建より後だった可能性が示されている。
