宗教画では中心人物だけで構図ができるわけではありません。木々、岩、水が周囲の世界をつくり、画面の要素のあいだに視線を導きます。中国国家博物館のカルマ・ガルディ派に関する歴史紹介は、淡い色彩、流れるようで確かな輪郭、花や木、山や滝への関心を挙げています。風景も画面を組み立てます。
同じ紹介はナムカ・タシを流派の創始者とし、彼がメンリ派の技法、インドの金属彫刻、中国の織物図像を学んだと記します。この絵画観には素材を越えて見る歴史があります。絵画の人物像、鋳造像、織られた図像は、線、形、空間への異なる理解を伝えます。