新天地は石枠の入口、煉瓦の壁、狭い路地で知られるが、今日訪れる街区は再開発された場所だ。上海市の記録では2001年に完成し、石庫門建築の見分けやすい外観を保ちながら、文化、ライフスタイル、飲食、ファッションの用途を導入した。現在の商業地区を、手つかずの住宅里弄や一般家庭の昔の暮らしを完全に記録した場所と取り違えないために、この違いは重要だ。
石庫門は字義上、石の門に関わる語で、通りと住まいの間に敷居を持つ上海の里弄住宅形式である。新天地では、その敷居が公共に開かれた小売環境の一部となった。修復した壁、門口、路地の幅が馴染みある建築語彙を示す一方、室内と入居者の用途は現代の商業に合わせて改められた。ここでは保存が、過去への透明な回帰ではなく、目に見える都市設計の判断として表れる。

