臨夏のレンガ彫刻は建物の表面から始まります。灰色の土窯焼きレンガを浮彫にし、院落住宅や寺院などに組み込みます。国家級無形文化遺産の記録では、照壁、切妻壁、廊の壁、階段、敷居、墀頭、台座、棟などが使用場所として挙げられています。寸法や位置、周囲の建築との関係も作品の一部です。臨夏回族自治州臨夏県の工芸として記録され、2006年に第一回国家級無形文化遺産リストに登録されました。
雑誌から
臨夏のレンガ彫刻:灰色の土から生まれる建築装飾
臨夏では職人が灰色の窯焼きレンガに浮彫を刻み、院壁、門、屋根の棟を飾ります。描画、彫刻、建築が一つの素材の中で結びつく工芸です。
この自治州で · 臨夏回族自治州 ↗壁に組み込まれる絵
柔らかなレンガから浮彫へ
記録は捏活と刻活を区別しています。捏活は形を成形して焼き、刻活では柔らかいレンガに刃を入れます。刻活は下地を整え、図案を描いてから、段階的に彫り、細部を仕上げます。折尺、鋸、鉋、鏟、鑿、刻刀にはそれぞれ役割があります。彫り手は輪郭だけでなく深さも調整し、凹凸によって像を浮かび上がらせます。題材は自然景観、社会生活、地域独自の装飾に大別されています。
年代が分かる一つの実例
国家級無形文化遺産の記録は、金代大定十五年、1175年の墓から出たレンガ彫刻を早い実例として挙げています。この資料はその時代に彫刻レンガが使われたことを示しますが、工芸の起源年代までは定めていません。記録は工房の技法から建築での使い方まで、幅広い伝統を紹介しています。レンガの準備、図案を浮彫にする方法、完成品を壁や門、棟に組み込む工程が、臨夏の仕事を理解する手掛かりです。
