和貴楼は、はっきりした建築の謎を見せる。重い土の建物が、湿った地盤にどう立てるのだろう。方形の輪郭と五つの階は見えるが、答えはその下から始まる。普通の見学では調べられなくても、基礎は正面と同じくらい、この物語に重要なのである。
世界遺産の推薦書は、建物の所在地を南靖県の璞山とし、建造年を1732年と記している。湿地に松の杭を用いたことも説明されている。それを奇跡の話にするのではなく、つくり手が難しい敷地を見極め、対処する材料を組み合わせた証拠として考えてみたい。謎は、解決の背後に人間の知識がある、建築の問題になる。
