雑誌から
山は自分の天気を持っている
峨眉山は盆地から3099メートルまで上がる。道は森、雲、そして今も使われている仏教の山水を抜けていく。
文 IFreeing編集部読了約2分峨眉山 · 楽山
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峨眉山 [1]
雲をつくる山
峨眉山は四川盆地の縁に立ち、湿った空気がここで高地に出会う。その結果が頻繁な雲、突然の雨、そして白い層の上に晴れて冷える山頂だ。雲は朝のうちに谷を埋め、やがて雨になって山を洗う。金頂の最高地点、万仏頂は3099メートル。山の87パーセントが森に覆われ、高等植物は3200種を超える。その多くが峨眉の名を持つ。天気は背景ではない。この山に独特の生態があるのは、雨と霧と大きな標高差のためだ。
使われ続ける聖山
峨眉山は中国の仏教四大名山のひとつ。寺は孤立した古跡ではない。ふもとの報国寺、上の万年寺は、何百年も歩かれてきた道の一部である。1996年12月、峨眉山は文化と自然の両方の価値によって世界遺産に登録された。この二重の性格は大きい。山頂の写真だけを見ていると、建物、道、森の関係を取り逃がす。参道は寺と寺をつなぐ一本の線で、森はその線を包んでいる。その三つが揃って、この山の参詣は成り立っている。
ゆっくり、早めに
上り道は石段と寺の中庭と森の連続だ。石段は長く、中庭で区切られ、また森のなかへ入っていく。天気はすぐ変わり、ふもとと山頂の差は大きい。朝早く出れば、雲の切れ目に当たる可能性が高い。傘より防水の上着が役に立つ。人は多いが、道には静かな区間もある。休む場所はいくつもあるので、時間は多めに見ておきたい。林がふと開ける場所で足を止め、しばらく立っていると、尾根の大きさが見えてくる。
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