三捷河のほとりでお茶を飲むのは、今の上下杭ならではの楽しみだ。この街区の古い営みは、品物を動かすことにあった。茶、磁器、織物、薬材、乾物が、福州のこの商業地区を通っていった。閩江は沿海の港と省内陸部を結び、交易はこの街区が成り立つ理由の一つとなっていた。
商いが残す建築は、役人の邸宅とは異なる。保管し、集まり、交渉し、信頼できる相手を確かめる場所が必要になる。その一つの答えが会館だった。同郷の商人たちにとって、他の都市に共同の住所を持つための施設である。立派な入口の奥には、実際の商売に役立つ人間関係の網が広がっていた。

