雑誌から

竹と紙が形づくる祭りの場

香港の紙細工は、灯籠から祭礼の人物像まで、祭りや儀式に大きく色鮮やかな形を与える。

軽い骨組みが大きな形を支える

街からは実体のある像に見えるものも、竹ひごの軽い骨組みから始まることがある。紙や布、色彩が骨組みに見える身体を与える。作り手は立体を想像し、支えを組み、遠くからも読める表面を作る。香港の紙細工は繊細な素材を公共行事の大きさにまで広げる。

品物ごとに異なる役目

花炮、灯籠、祭礼の像、紙の供物に加え、祭りの龍、獅子、麒麟の形づくりにも関わる。棉紙、色紙、絹、彩色の細部が似た材料を違う目的へ導く。

品物はそれぞれ特定の習俗に属する。灯籠と盂蘭勝会の像はどちらも紙を使うが、同じ役割ではない。その意味は行事、主催者、使い方を知る人々によって生まれる。

公共の場へ出る工芸

完成品は作業台を離れ、通りや演技、儀式の場へ出る。色と輪郭は周囲の人々と切り離せない。軽く、ときに一時的な品に費やす時間そのものにも価値がある。熟練の仕事が共同体の行事に皆が認識できる形を与える。骨組みを近くで見ると、装飾の下の工夫も分かる。

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