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街角に建つ建物

武康大楼は徐匯で鋭い角をつくる。くさび形の平面、バルコニー、アーケードは、一棟の集合住宅が特異な敷地に応え、変化する通りの暮らしに加わった様子を示す。

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角地が建物の形を決める

武康大楼は上海市徐匯区で武康路と淮海中路が交わる場所に立つ。複数の通りが集まる地点は先細りになり、建物はその形に沿って細長いくさび形の本体をつくる。交差点の向こうから見ると船首のようだ。この印象的な輪郭は実際的な課題から始まった。三角形の都市用地にどう集合住宅を収めるかという問題である。

1924年にノルマンディー・アパートとして完成し、ハンガリー・スロバキア出身の建築家ラースロー・フーデックが万国貯蓄会のために設計した。名称は、開発者がアパートにフランスの地域名を付けた慣習に由来する。第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦は数十年後のことだ。旧名は不動産のブランド名であり、戦時の出来事を指すものではない。

バルコニー、アーケード、日々の動き

上層の外壁は煉瓦、下部は人造石の仕上げを組み合わせる。広い正面を横切る水平のバルコニーが、尖った輪郭を和らげる。街路階には店の脇に雨風をしのげるアーケードがある。この配置は私的な住まいと歩行者の動きをつなぐ。地上階は通りに接し、上階は光と空気を取り込む。

公式観光案内は、上海初期のアーケード型アパートの一つと説明する。住まいが上、街路の縁が下という複合的な役割を示す表現だ。武康路に複数の入口を設け、採光や通風を助けた。公開された歩道から見ると、建物の量感と交差点を一緒に捉えやすい。住居部分は現在も私邸である。

暮らしのある街区の住宅ランドマーク

武康大楼は単独のアイコンとして撮影されることが多いが、住宅、店、プラタナス並木からなる徐匯の街並みの一部だ。角地は蝶番のように働く。武康路へ曲がると建物が通りの奥へ視線を導き、淮海路を振り返ればくさび形の建物はより大きな交差点に組み込まれる。周囲の人の動きを視野に入れると設計を理解しやすい。

後に定着した「武康大楼」という公共名は、周囲の通りや近隣と建物を結びつける。時を経て、住民や訪問者は住まい、建築作品、馴染みある待ち合わせ場所といった異なる意味を重ねてきた。その魅力は重なりにある。注意深く設計された建物でありながら、都市の難題を目に見える形で解く。扱いにくい角地を、人が暮らす場所にする方法だ。

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