現在、民政総署が入る建物は、1784年に市庁舎として建てられました。現在の規模は1874年の再建によるものです。左右対称のファサードと幅広い入口に、南欧風の建築様式が表れています。
建物はセナド広場に面し、広場の名はかつての市政評議会を思い起こさせます。広場と旧市庁舎は隣り合う場所で、マカオの市民史をそれぞれ伝えています。
雑誌から
旧市庁舎は1784年に建てられ、1874年に再建されました。二階の図書館は1929年に開館し、ポルトガルの海外史に関する希少書を収蔵しています。

現在、民政総署が入る建物は、1784年に市庁舎として建てられました。現在の規模は1874年の再建によるものです。左右対称のファサードと幅広い入口に、南欧風の建築様式が表れています。
建物はセナド広場に面し、広場の名はかつての市政評議会を思い起こさせます。広場と旧市庁舎は隣り合う場所で、マカオの市民史をそれぞれ伝えています。
二階は1929年にレアル・セナド図書館として開館しました。設計はポルトガルのマフラ修道院図書館を参考にし、古典的な調度品が室内に格式ある雰囲気を与えています。蔵書は17世紀から1950年代までの外国語書籍を中心とし、特にアフリカや極東におけるポルトガル史の記録を集めています。
建物には三つの奥行きがあります。正面に玄関ホールと公共の部屋、その後ろに事務室があり、奥には小さな庭があります。正面内部の低い壁は青と白のポルトガル製タイルで覆われ、アーチや短い階段が各部分をつないでいます。
セナド広場の噴水と波模様の舗装は、公共空間の後の時代を示しています。一方、市庁舎の建物は古い市政の住所と20世紀の図書館を今に伝えます。こうした細部によって、周囲の街区は市民生活の変化を記録する小さな場所となっています。
市政の施設から文化遺産の施設、読書室へと用途が移り、そのたびに人々が訪れる理由が加わりました。外の広場と上階の蔵書を合わせて見ると、公共空間と公共の記憶が同じ住所を占める姿が分かります。