ユネスコは宏村を、山のふもとで小川のそばに築かれた村と紹介する。水は村の外の景色にとどまらず集落へ入り、二つの池をつくる。中央の月沼と南側の池だ。水が近づき、集まり、さらに流れていく順序をたどると、村の地図が動きの物語になる。
雑誌から
宏村をめぐる水の流れ
有名な月沼は村の水系の一部にすぎない。小川は水を日々の集落へと導いている。
同じ街をめぐる · 黄山市 ↗村へ入る小川
月沼
月沼は多くの人が知る風景だが、写真は水面を止め、その全体計画における役割を隠してしまう。中央の池を囲んで路地が曲がり、複数の方向から集落を眺められる共有の縁が生まれる。壁や屋根を映す景色であると同時に、住宅と水を結ぶ網の一節でもある。
二つの池、一つの計画
南側の池も重要だ。月沼だけが物語のすべてではないと教えてくれる。ユネスコは二つの池を挙げ、水の配置が路地のリズムや静けさを形づくると説明する。水路は建設後に加えられた飾りではなく、住宅、路地、広場の配置に関わるものだ。
水と集落
西逓と宏村が一緒に評価されたのは、村の暮らしを組み立てる、異なりながらも関係のある方法を伝えているからだ。宏村では水の網がとりわけ見えやすい。ユネスコは人と自然の共生を目指した配置と説明する。その言葉の背景にあるのは、小川、二つの池、路地、家々、集落の縁にある山という具体的な景観だ。