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家族の暮らしを囲いの内側に築く

龍南の燕翼囲は高い方形の囲いに部屋、回廊、防御をまとめる。同じ龍南の関西新囲は別の空間構成を示す。

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贛南の土地に根ざす呼び名

江西南部でいう囲屋は、普通の家を後から壁で囲っただけの建物ではない。囲いそのものが、出入り、移動、見通し、共有空間のあり方を決める。「囲屋」は地域を理解する手がかりだが、客家の集落すべてに当てはまる一つの型ではない。燕翼囲と関西新囲は、政府資料で龍南の別個の囲屋遺産として紹介されている。贛州市の文化財担当部門は燕翼囲の所在地を楊村鎮と記す。地域の建築伝統は行政境界とは異なり、福建の土楼や粤東の囲龍屋すべてを代表するものでもない。

上へ広がる方形の囲屋

贛州市の文化財担当部門によると、燕翼囲は1650年に建設が始まり、1677年に完成した。煉瓦、石、木を用いた四階建ての閉鎖型方形建築で、長さ約41.5メートル、幅約31.8メートル、高さ14.3メートル。基部の壁は花崗岩、その上は煉瓦造りだ。建物には136室ある。二、三階の回廊が中庭沿いに部屋を結び、開けた中心を毎回横切らずに屋根の下を移動できる。部屋が重なる構成と中庭を囲む回廊により、内部の動線と建物の高さが空間体験を形づくる。

江西南部・龍南の燕翼囲。瓦屋根の向こうに高い方形の囲屋が立つ。2017年撮影。
江西南部・龍南の燕翼囲。瓦屋根の向こうに高い方形の囲屋が立つ。2017年撮影。

入口と囲い

市の文化財記録では、三、四階に108の銃眼があり、四隅には角楼が設けられている。西側の入口は二重のアーチ門だ。基部には通気口がある。高い外壁、限られた入口、上層の開口部から、防御を意識した構成が読み取れる。走馬楼は中庭沿いに上下の空間をつなぐ。資料に記されていない開口部の用途を推測する必要はない。配置そのものから、囲い、出入り、移動の関係が見えてくる。

防御の内側にある暮らし

部屋は日々の生活や物の保管に使われ、回廊がそれらを結び、中庭は光と共有の場をもたらす。壁は保護すると同時に、家族の共同体の輪郭をつくる。中庭から見ると、部屋と回廊が層をなし、中央の空地、その周囲の屋根付き通路、さらに外側の壁へと続く。この配置では、家族の空間と防御が一つの建築の中に収まっている。燕翼囲を要塞の輪郭だけに還元する必要はない。

地域を比べるときは慎重に

龍南は江西南部にあり、広東・福建の境界に近い。周辺地域の囲いを持つ住まいは、住居、親族関係、安全という課題を共有しながら、各地で異なる形に発展した。龍南産業学院の報道によると、2026年に龍南市博物館と共催した講座で、贛州の文化財研究者が贛南囲屋を地元の住居と防御的な集落の特徴が結びついたものとして紹介し、福建土楼や粤東の住居との防御上の重点の違いを説明した。これは地域的な特徴を比べるもので、絶対的な二分ではない。贛州市政府の報道でも燕翼囲と関西新囲は別々の遺産として扱われており、両者の歴史や形を分けて見る必要がある。

今日、壁を読む

贛州市の文化観光当局は燕翼囲を全国重点文物保護単位として掲載している。市政府の2025年の報道によると、燕翼囲と関西新囲では近年、修繕に加えて防火・防犯設備の改善が行われた。保存によって、花崗岩から煉瓦への切り替わり、アーチ門、中庭沿いの回廊、基部の通気口を近くで見ることができる。まず燕翼囲を一軒の家として読んでみたい。高い方形の輪郭、重なる部屋、制御された入口に、家族の暮らしと防御が同居している。

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写真の出典と権利情報
  1. 江西南部・龍南の燕翼囲。瓦屋根の向こうに高い方形の囲屋が立つ。2017年撮影。Jim X / CC BY-SA 4.0 · CC BY-SA 4.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗ 縦横比を保って縮小しWebPに変換。トリミングや内容の変更はありません。