若い茶の芽を覆う淡い産毛は、白茶の姿を一目で特徴づける。寧徳に属する県級市・福鼎では、ふっくらした産毛のある芽は、とりわけ白毫銀針と結びついている。その名は、白い毛をまとった銀の針を思わせる。ほかにも白牡丹や寿眉などがよく知られ、出来上がる茶に含まれる芽と葉の割合がそれぞれ異なる。
これらの名前からも、白茶が均一な一つのものではないとわかる。加工を始める前から、原料の違いが重要なのだ。芽と育った葉では形も厚さも異なる。一方を広げた盆を、もう一方の盆と同じように考えることはできない。つくり手が最初に向き合うのは、「白茶」という抽象的な分類ではなく、ある収穫で得られた具体的な葉である。
