徳成按は1917年、マカオの実業家である高可寧と黄鴻山によって創業しました。現在の文化展示はつながった二棟にあります。質店と銀行を兼ねた三階建ての正面棟と、その奥にある七階建ての倉庫です。高さの違いから、実務のあり方が見えてきます。顧客と商いは通り沿いで向き合い、預かった品物は別の安全な場所で保管されました。
雑誌から
徳成按と質屋建築のかたち
1917年創業の徳成按は、通りに面した質店兼銀行と、その奥にそびえる高層の倉庫を組み合わせ、独特な都市の姿をつくりました。

通りに面した店
カウンターの奥にある倉庫
背後の棟は店先よりはるかに高く、保管庫を建物群の大きな要素にしています。質屋の商いでは、品物を受け取り、記録し、顧客が受け戻すか期限が過ぎるまで保管する必要がありました。二棟の並びがその役割分担を見える形にしています。一方は交渉と金融の場、もう一方は品物を預かる空間です。現在、この場所はかつての商いを伝える文化展示となり、マカオ旧市街でカウンターと倉庫のつながりを読み取れます。



