雲南省の民政関連資料は、重要な区別から説明を始める。「昆明」は滇池地域の地名となる前に、古代の人々の名として記録されていた。資料は歴史書を引き、現在の雲南西部から洱海周辺にかけて、「西」や「昆明」と呼ばれた集団が広く分布していたとする。こうした記録が描くのは移動する共同体であり、今日の民族区分をそのまま示す地図ではない。
歴史上の名称は移動する。年代記作者が使った呼称が、時代とともに異なる集団や領域を指し、後の読者が別の意味を読み込むこともある。したがって古代の民族名を、現在雲南に暮らす特定の共同体と直接同一視してはならない。民政資料も、名の後世の解釈とは分け、書名を挙げながら証拠を示している。