熱帯の街に伸びる日陰の道
海口の騎楼街では店先が屋根付きの通路となり、海外とのつながりと熱帯気候への工夫が残る。
日よけの回廊を備えた騎楼は、帰郷した海南の人々が中国と南洋の意匠を熱帯の商店街に取り入れた歴史を伝える。
海口の旧商業街では、騎楼の上階が歩道側へ張り出し、店先の前に屋根付きの通路をつくっています。海南省政府の資料は、この街並みが発展した1920~30年代を海外から帰った人々の時代と結びつけ、中国、西洋、南洋の影響が交差したと説明します。歩行者は雨や日差しを避けて軒下を進み、店は通りに向かって開く――その境目が建築の特徴です。修復後も商店が営まれ、騎楼は建物の様式であると同時に、今も使われる公共空間として読めます。
海口の騎楼街では店先が屋根付きの通路となり、海外とのつながりと熱帯気候への工夫が残る。