雑誌から

光を残す一本の線

安順の蝋染めは道具と線から始まる。ミャオ族とプイ族の地域ごとの伝統は、それぞれの土地に即して読みたい。

2016年に貴州で撮影されたミャオ族の蝋染め布。地域比較のための写真。
2016年に貴州で撮影されたミャオ族の蝋染め布。地域比較のための写真。

染める前に描く

蝋刀は布に色が入る前に模様を描く。国家級無形文化遺産の記録によれば、安順の作り手は銅製の道具を溶かした蝋に浸し、白布に線を引いてから染色する。順序が大切だ。周囲に色が入る前に淡い模様を準備する。完成した布を装飾として見るだけでなく、線の幅や曲線同士のつながりにも目を留めたい。

手でろう引き用の道具を動かし、淡色の布に円形の模様を描いている。貴州のミャオ族ろうけつ染めの工程。
貴州の工程を比較する写真。ろう引き用の道具で布に円形の防染模様を描く。JL Cogburnが2016年11月15日に貴州で撮影。県名は記録されていない。CC BY-SA 2.0。

模様には土地がある

安順周辺では、ミャオ族とプイ族の蝋染めに共通する道具や工程がある一方、模様には地域ごとの差がある。遺産目録は、鎮寧、関嶺、黄果樹周辺のプイ族の例として、花、鳥、魚、虫に加え、渦巻き、水のような線、幾何学模様を挙げる。大きな曲線と小さな反復模様では、手に求められる動きも異なる。小さな道具で線を重ね、広い布面にリズムをつくる。

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写真の出典と権利情報
  1. 2016年に貴州で撮影されたミャオ族の蝋染め布。地域比較のための写真。JL Cogburn · CC BY-SA 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗ 向きを補正し、縦横比を保って縮小、WebP化。トリミングや修整なし。
  2. 貴州の工程を比較する写真。ろう引き用の道具で布に円形の防染模様を描く。JL Cogburnが2016年11月15日に貴州で撮影。県名は記録されていない。CC BY-SA 2.0。JL Cogburn · CC BY-SA 2.0 元写真の出典 ↗ 権利情報 ↗ 向きを補正し、縦横比を保って縮小、WebP化。トリミングや修整なし。