風景と結びつく茶
鳳凰単叢は潮州市潮安区の鳳凰山と結びついている。険しい地形と標高のある環境が、茶づくりを取り巻く。地元政府の資料はこの山地を茶の産地として紹介し、村落、森林、小川へと続く広い景観のなかに位置づける。茶名は一杯の飲み物に付けられた商品名だけではない。特定の土地と、そこで葉を育てる人々を指し示す。
潮州の自然保護区域が行う環境学習では、地域の自然を説明する題材のひとつに単叢茶が含まれる。茶の栽培と景観の管理は同じ山地で出会う。村、森、水の流れがこの高地を分かち合い、茶づくりもまた標高、気候、栽培者の仕事に形づくられる生きた環境の一部となっている。
葉から仕上がった茶へ
葉が茶杯に届くまでには、いくつもの仕事がある。摘採、加工、成形、仕上げを経て抽出する人のもとへ届き、その後の焙煎や保管も茶の性格に影響する。潮州市の陳年鳳凰単叢に関する地方基準は、再加工後に少なくとも五年間保管するよう定める。収穫が終わっても仕事は続く。葉の選別、加工、焙煎、保管のすべてが仕上がりに関わる。
ひとつの工程だけで鳳凰単叢全体を説明することはできない。摘採から加工、焙煎、保管まで、それぞれの段階で栽培者や作り手は茶の個性を形づくる。山が葉を育て、手仕事が収穫から茶席までをつないでいく。
山の茶が茶席へ届く
鳳凰単叢は潮州工夫茶の社会的な営みにも入っていく。国家級資料が紹介する茶芸は烏龍茶を中心とし、湯や器を温め、茶を淹れて分かち合う流れを含む。山と茶席は、栽培・加工と、茶をふるまう所作という二つの物語を結ぶ。ただし工夫茶の席ではさまざまな茶が用いられ、単叢にも異なる淹れ方がある。
市内の文化行事で道具と淹れ方が紹介されると、土地の茶文化とのつながりが具体的に見えてくる。鳳凰単叢の魅力は、産地から都市の茶席までの道のりにある。名のある山の産地で育った葉が、栽培や加工の選択を経て、分かち合う茶席に届く。鳳凰山では農業、生態環境、手仕事、社会生活がひとつの物語を形づくる。

