蓮花山の下に広がる文化の風景

蓮花山から深圳中心部を望むと、市民施設や文化施設が都市軸に沿って広がる。図書館、音楽ホール、関山月美術館、当代芸術与城市規劃館が、福田のこの地域に読書、音楽、展覧会をもたらしている。

建物にはそれぞれの用途があり、相互の空間関係もある。文化地区は、施設の内部だけでなく、建物の間にある地面も含みうる。ここでは異なる公共活動が、都市の隣り合う場所を占めている。

一つの設計に読書と音楽

建築家・磯崎新は、図書館と音楽ホールを含む深圳文化中心を設計した。一つの建築計画に二つの異なる文化機能がある。一方には書籍と研究、もう一方には生演奏の場が置かれる。

近くの当代芸術与城市規劃館は、コープ・ヒンメルブラウの設計である。多面体の形が、この文化施設群に別の建築言語を加える。建物ごとの形と、そこで過ごす時間の種類が多様になる。

緑の屋根を持つ書城

深圳書城中心城は、さらに別の読書空間を加える。黒川紀章の設計には植栽した屋根があり、高架の歩行空間を蓮花山の方向へつなぐ。書籍、散策、緑地が同じ都市の環境に入る。

それぞれの場所には異なる時間の流れがある。公演は決まった時刻に始まり、展覧会は部屋の順序をつくり、読書は人を同じ場所にとどめることがある。隣り合う建物が、現代都市に異なる用途の場を用意している。