海北チベット族自治州剛察県の泉吉河河口では、湖岸が季節の通り道になる。初夏、青海湖裸鯉は淡水が塩水湖へ流れ込む場所に集まり、産卵場所を目指して川を遡る。報道によれば、魚の生殖腺の発達には水流の刺激が必要だ。魚たちは生涯の多くを湖で過ごす一方、繁殖には川の水路へ入る。河口は旅の入口にすぎず、その先には川の曲がりや水路、流れを横切る施設が続く。
雑誌から
流れに逆らい、故郷へ戻る魚――青海湖裸鯉と魚道
暖かい季節になると、青海湖の裸鯉は湖を離れ、産卵のため淡水の川へ入る。泉吉河の河口から魚道まで、回遊の道筋が川の管理のあり方も変えてきた。

湖と川の境目に集まる魚
川に刻まれた小さな段差
2010年から、沙柳河、泉吉河、哈爾蓋河では堰が順次撤去され、七つの遡上通路が新設または改修された。そのうち一つの魚道は全長100メートルで、1.6メートルごとに高さ30センチの段差と小さな水たまりが設けられている。魚はそこで流れを受け止め、次の段差へ進む。こうした構造は長い回遊を小さな移動の連続に変える。泉吉河口では、湖を出て川を遡る裸鯉の動きが、湖と川を結ぶ関係を目に見えるものにする。
