平野の上に広がる森の山

西樵山は仏山市南海区にあり、主峰の大科峰は標高344メートルに達する。低い丘陵、森林、露出した岩肌が周囲の平野と接し、寺院の中庭や窯業地区とは異なる尺度をつくる。

古い火山地形であるこの山は、現在、国家森林公園と国家地質公園でもある。山中には洞窟、泉、滝があり、岩と水が森林の中に変化に富んだ地形を形づくる。

石燕岩の石

石燕岩は山中に残る古い採石場の遺跡である。ここでは岩石が自然史に属すると同時に、人間の採掘活動とも結びつく。風景として眺められる山は、かつて材料を得る場所でもあった。

名のある採石遺跡は、西樵山の火山地形に人の具体的な用途を加える。林や水だけでなく、山で営まれた労働の歴史も景観の中に残る。

学びと結びついた山

明清期以降、西樵山には文人や学者が集まり、理学の活動とも関わってきた。読書や講学の文化が、山の採石の歴史に別の用途を加える。

同じ場所で、森林の斜面に目を向け、石を材料として考え、学びの空間を感じることができる。西樵山は仏山のものづくり、人々の集い、学びをめぐるより広い風景へと歴史をつないでいる。